国内のアクティブユーザー数が3,300万人を超えるインスタグラムは、 SNSの中でも企業広告するための欠かせないプラットフォームとなりました。
ところが、まだ SNS広告を打つことに慣れていない企業が多く、「インスタグラムに広告を出したけど効果はあったのかな?」と悩む担当者は多いのではないでしょうか?
この記事では、インスタグラム広告の効果測定で重要なKPIの設定の仕方についてご紹介します。
KPIとは・・広告出稿する前に抑えておこう
インスタグラム広告を出稿する前には、ゴール(KGI)と目標(KPI)を設定しましょう。
KPIの設定をすることで、インスタグラム広告を出稿後に効果測定をしやすくなり、改善点が見えやすくなります。
すでに業務でKPIやKGIといった指標を持ちながら活動に当たる方も多いと思いますが、ここで一度KPIとKGIについておさらいをしましょう。
KPIとは・・
「Key Performance Indicator」の略で、「重要業績評価指標」を意味します。
すなわち、ビジネスの最終目標(KGI)を達成するための小さな目標(KPI)となります。
KGIとは・・
「Key Goal Indicator」の略で、「重要目標達成指標」と意味します。
すなわち、ビジネスの最終目標のことを指します
インスタグラム広告の効果測定に大事な6つのKPI
では、実際にインスタグラム広告で大事な6つのKPIをご紹介します。
1:リーチ数
リーチ数とは、広告を何人の人が見たのかを示す数値です。
一方、リーチと混同しやすい言葉としてインプレッションという言葉がありますが、インプレッション数は広告を何回見られたかを示す数値です。
つまり、同じ人が広告を2回見た場合、リーチ数は1で、インプレッション数は2となります。
リーチ数を見れば、どれだけの人が広告に触れているかを把握することができます。
2:フォロワー数
フォロワー数は、ブランドへの関心や、ファンがどれくらいいるのかを示す指標です。
企業の商品、サービスに興味を持ってくれた人なので、今後の見込み客となり得る人で、フォロワー数をしっかりと増やしていくことはとても大事なことです。
しかし、重要な指標である一方で、KPIとして設定する際には注意が必要です。
例えば、多くの企業では「1万人以上のフォロワーを獲得する」など、フォロワーの数自体に目が行きがちです。
しかし厳密に言えば、来店や購入などのコンバージョンに繋がる濃いファンを増やすことの方が長期的に見た時の価値が高くなるので、ただ単に数を増やせばいいと言うことではありません。
3:エンゲージメント率
エンゲージメント率は、ユーザーからの共感や好意などを図る大事な指標で、ユーザーがどれだけ反応したかを示す数値です。
インスタグラム広告におけるエンゲージメント率の算出方法は以下の2通りあります。
計算方法1
エンゲージメント率=「コメント」・「いいね!」・「保存」の数 ÷ フォロワー数
特定の投稿に寄せられた「いいね!」「コメント」「保存」の数を、フォロワー数で割ります。
例)
フォロワー数:5,000人
投稿についた「いいね数」:250件
投稿についた「コメント数」:50件
エンゲージメント率:(250+50) / 5000= 6%
一概には言えませんが、一つの指標として、多くの企業の平均的なエンゲージメント率は、3~6%の間に収まっていると良いでしょう。
計算方法2:
エンゲージメント/リーチ率=「コメント」・「いいね!」・「保存」の数 ÷ 投稿のリーチ数
特定の投稿に「いいね!」「コメント」「保存」の数を全体のリーチ数で割って計算します。
この方法の利点は、特定の投稿をさらに正確に計算できることです。
なぜならフォロワーの全員があなたの投稿を見るわけでもありませんし、フォローしていないユーザーがあなたの投稿を目にすることもあるからです。
例えば、フォロワーが1000人いても1300人にその投稿が見られることがありますし、逆に、フォロワーが1,000人いても、300人にしかリーチしないこともあります。
計算方法1のように単純にフォロワー数で割るだけでは特定の投稿のエンゲージメント率を厳密に計算することはできません。
4:自社サイトへの誘導
リーチ数、フォロワー数、エンゲージメント率は、Instagramマーケティング戦略を構築するのに役立つ大事な指標ですが、次にその戦略が自社サイトへの誘導に活かされているか検証する必要があります。
Google Analyticsを使用することで、インスタグラムから訪れたユーザー、新規ユーザーなどを確認することができます。
5:クリック単価(CPC)
クリック単価とは、広告が1クリックされた際の単価を示します。
多くのマーケティング担当者は広告のクリック率に目が行きがちですが、広告に1000回のクリックがあった場合、かかった費用は1000円なのか1万円なのかきちんと判断すべきところです。
計算方法:クリック単価(CPC)=広告費 ÷ クリック数
6:コンバージョン
最後に忘れては行けないKPIは、コンバージョンの設定をどこに置くかです。
認知を拡大する時期なのか、ファンを育てる時期なのか、購買・予約・問い合わせなどに繋げる時期なのか・リピート顧客を育てる時期なのかなど、最終的な目的によって、KPIの設定も細かく変えていく必要があります。
まとめ
まずは自社にとって、インスタグラム広告を打つことが最適な手段なのかを検討しましょう。
そして、広告を出稿する際にはしっかりとKPI設定を設計することが重要です。
適切なKPI設定により広告効果を可視化でき、PDCAサイクルを回しやすくなります。
Eightmediaでは、インスタグラム広告の出稿方法からKPI設定のコンサルティングも行っていますので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。